髪にコーティングが蓄積するデメリット。毛束で検証!対策はある?
こんにちは!石川県金沢市の髪質改善・縮毛矯正に特化したサロンSilf(シルフ)のなべです。
本日は、「シャンプーやトリートメントで髪がコーティングされるとどうなるのか」をお伝えします!
髪がベタつく、前よりごわついてきた・・髪が乾きにくい・・などのお悩みがある方は、コーティングが原因の一つかもしれません。
コーティングは主にシリコンによるものですが、大前提としてシリコンそのものは悪いものではありません。
しかし、髪に合わないものを使い続けていたり、適切な使い方ではなかったりすると、髪の状態に大きく影響してしまいます。
これは、市販の商品だけの話ではなく、サロン専売品でも同じです。髪にコーティングが蓄積されるとどうなるのか、画像で見ていきましょう!
毛束で実験!10回でシリコンは蓄積するのか?
市販の商品とサロン専売品で比較
まずこちらの画像をご覧ください!2つの毛束を用意しました。
この2つをそれぞれ別のシャンプー・トリートメントで洗い、洗い流さないトリートメント(オイルタイプ)をつけて乾かします。
それを10回繰り返していきます!
使用するのはそれぞれ以下です。
- ラベル無しはリリミミシャンプー・トリートメント・アルトオイル
- 市販ラベルは市販のシャンプー・トリートメント・洗い流さないトリートメント(オイル)
【結果】コーティングが蓄積した髪はべたつきや不自然な束感が出た
10回洗い終わった毛束はこんな感じになりました。
どちらも広がりやパサつきに関してはそこまで差がないように見えます。
しかし、よーーーく見てみると…。
市販ラベルつき毛束の毛先が、束っぽくなっているのがわかるでしょうか。そしてツヤというよりテカリ?があります。
これが、コーティングによる仕上がり方です。
膜をはっているような形なので、まとまりがあるようにも思えるのですが、実際触ると少しベタベタしています。
それぞれの毛束にドライヤーの風を当ててなびかせた動画と、その後の毛束の様子も撮影。
風になびかせたときに、リリミミ側はサラサラしている感じですね。市販側は、一見まとまりがあるようにもみえるのですが、なにやら束で動いていて髪がパリパリ?固まっているような印象です。
風になびかせたあとの画像も、リリミミ側は1本1本が独立しているのですが、全体的に見るとまとまっています。
市販側はやはり束になっている感じがあり、べたつきや不自然なツヤが感じられますね。
★リリミミの詳細はこちら
★アルトオイルの詳細はこちら
\ 選りすぐりのホームケア商品/
コーティング(シリコン)蓄積のデメリット
これまでの検証では毛束を使用しましたが、これは人毛なので、私たちの髪でも同じようなことが起こります。
◆コーティングに頼ったアイテムを
使い続けると起きる変化
- 髪がベタつく
- ごわつきが出る
- 髪が硬く感じるようになる
- 髪がだんだんまとまらなくなる
- カラーの染まりが悪くなる
- 髪の内部ダメージに気付きにくくなる
- 髪が乾きにくくなる
- ドライヤーに時間がかかり熱ダメージが増える
- 髪がパサつく
- ストレートやパーマの薬剤の浸透が悪くなる
- 美容室でのトリートメントの浸透が悪くなる
1.2回の使用なら、なんとなく髪にツヤがでてまとまった!と感じることもあるのですが、使い続けると正直いいことはあまりなく、デメリットの方が多いです。
上記のような変化が起きることにより、髪がごわつくので髪の量が多く感じるようになります。
実際は毛量が多いわけではないのに、広がりを気にしてカットで髪をすいてしまうことで、さらに髪がパサついてまとまらない・・というお悩みにつながっている方も多いです。
髪のお悩みには、ダメージやくせなど様々な原因がありますが、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア用品が原因となっていることもあるのです。
★毛束ではなくモデルで検証した記事はこちら★
さて、以前のブログでも、市販のシャンプーとサロンシャンプーではまとまりの出し方が違うということを書きました。
毛束の画像をみて実感していただける部分もあると思いますが、そもそもどういった違いなのか、もう少し詳しく説明します。
誤解あり?髪の質感と髪の中の質量は別物!
市販の洗い上がりの手触りはあくまでも質感頼り
皆さんは、シャンプーやトリートメントを購入するときに、うねりや広がりが気になる方はしっとり系のものを、ダメージや引っ掛かりが気になる方はダメージケア(サラサラ系)のものを選ばれると思います。
みなさんの思う「しっとり」や「さらさら」とは一体何でしょう?ここに市販商品の仕上がりに対する大きな誤解があるのではないかと思うのです。
まず皆さんが感じている「しっとり」や「さらさら」はあくまでも質感です。自然とテクスチャーの重さや乾かしたときの手触りで判断しています。
スキンケアの時に使う乳液よりも美容クリームのほうが重い!しっとり!と感じるのと同じ感覚です。
それがたとえコーティングによって作られているものであっても、表面のさわり心地(質感)さえ良くなっていれば、しっとり・サラサラ・とまりも感じられます。
ここでいうコーティングは、ファンデーションと似た役割ですね。隠したい悩みを一時的には隠してくれますが、根本解決にはなりません。
これが先ほどまでの毛束検証でも見た通り、コーティングのすごいところでもあり、怖いところでもありますね・・・。
サロン専売品は髪の中の質量・密度を上げる
それでは対するサロンシャンプーはどうでしょう。当店で取り扱いのあるサロンシャンプーの質感はどれも軽めです。アイテムそのものにはしっとり感があまりないように思うのに、髪がまとまるという現象が起きます。
それはなぜか。
サロンシャンプーは髪の中の質量を重くすることで髪1本1本を整えて、まとまりが出るようになっています。
髪の外にコーティング(膜)を重ねるのではなく、髪の毛の中に、水分や油分など必要なものをぎゅっと詰め込み、とどめる力を高めます。
必要なものを留めるためには、髪をダメージさせないことも重要なのですが、サロンシャンプーは洗浄力が強すぎて髪が傷む、というリスクも低いです。
いかに髪のなかの密度(質量)を上げるかが髪質改善には大切なポイントです。髪1本1本が、それぞれ水分や油分を留めた状態になると、自然と髪はまとまります。
外に膜を重ねていないので、触り心地(質感)はとても軽く感じるのです。でも、まとまるんです。笑
スキンケアでも、こってりしたクリームをつけるほど保湿された感じがすると思いますが、肌の中に水分がちゃんとあるかどうかは別ですよね。
蓋だけを重視するとインナードライになりがちです。
髪も同じく、パサつきや広がりがきになるから保湿保湿!と思ってしっとりさを求めすぎると、ただ表面の質感が重いだけで、髪の中はドライな状態になってしまいます。
サロン専売品は、比較的コーティングに頼らない作りになっているものが多いですが、絶対にコーティングが蓄積しないわけではありません。
コーティング蓄積の対策は?選び方・洗い方を意識!
市販の商品を使っている方も、サロン専売品を使っている方も、コーティングの蓄積には注意が必要です。
どちらの場合も、髪質に対して重すぎる(しっとりしすぎる)ものは避け、自分の髪に合ったものを選ぶことが大切です。
サロン専売品に比べると、市販の商品はどうしてもコーティングが蓄積しやすくはなってしまいます。
ただ、市販の商品を使用する場合でも、少し洗い方に気を付けるだけでコーティングの蓄積は軽減できます。
- シャンプー前の余洗いをしっかりする
- シャンプー・トリートメントはつけすぎない
- すすぎは念入りに(これくらいかな?からもう一歩!)
どこにでもあるような基本の洗い方ではありますが、時間がないとささっと終わらせてしまいがちです・・。泡立てて洗っている時間より、余洗いやすすぎが大切なので、少しずつ意識してみてくださいね!
サロン専売品を使用している方でも、商品選びや使用方法を間違えると、先ほどの毛束のベタベタ感のある仕上がりになることもあります。
質がいいから大丈夫!と思いたいところですが、せっかくなのでしっかり良さが発揮されるように、洗い方を見直してみてください。
コーティングされすぎている髪は、美容室でのトリートメントの本領も発揮できない可能性が高いので、非常に勿体ないです。
Silfでは、適切なトリートメントや薬剤選定をするために、コーティングが多く蓄積されている場合には、しっかり落としてから施術に入ります。
髪のべたつきやごわつき、硬い、ドライヤーでなかなか乾かない、など何かしらお悩みがある方は、普段のシャンプーやトリートメント、洗い方を疑ってみてもいいかもしれません。
髪質に合ったアイテムで適切なケアを
今回は、シャンプーやトリートメントのコーティングについて書きました。
シャンプーやトリートメントは、毎日使用するものなので、思っている以上に髪に影響を与えているのです。しかし、ご自身ではなかなか気づきにくいところでもあります。
Silfでは、髪のお悩みに対して、まずそのお悩みの原因を見つけて、当店での髪質改善メニューやホームケアの仕方、何を使うか・・など様々な方向からご提案させていただきます。
お客様には無理のない範囲で、できるところから取り組んでいただければと思います!
着実に良い状態の髪に近づけるようにお手伝いさせていただきますので、なんでもお気軽にご相談くださいね!
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NABE(なべ)
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美容師・ヘアメイク→美容ライターを経て、Silfの裏方へ。これまでの仕事経験やエステティシャン資格などを活かし、わかりやすい記事になるよう心掛けています。よろしくお願いいたします!
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